長府藩士に関する活字本について



ここでは、長府藩に関連する実名情報を得たい場合、比較的容易に利用できる活字化された本について、ご紹介します。

●長府藩分限帳

 長府藩の分限帳や役職関係の文書は、山口県文書館所蔵の「豊浦藩旧記」に以下のようにまとまって見られます。

 第二十二冊  元禄年中御家中高付
 第二十三冊  旧藩士族卒高取調帳 明治四年辛未八月
 第二十四冊  改正前旧藩分限帳
 第二十五冊  輝元公御代分限帳
 第二十六冊  往古分限帳
 第二十七冊  小早川隆景公御家中名有士侍付立
 第二十八冊  改正御役名帳 明治二年
 第二十九冊  御役員前録
 第三十冊   往古役員帳

これは以下に示す『下関市史』に活字化されています。


 1.『下関市史 資料編T』
        
 下関市史編纂委員会編修 発行者:下関市  平成5年発行

 上記、第二十二冊からが全て掲載されています。山口県文書館の元文書を起こして作成されたものですので、元文書を見なくてもこれをみればOKです。第二十三冊には「卒」の記載もあり、萩藩や他の支藩のように下級層が抜けているということはありません。

 ただし、ここでも明治初年に名前を変えた者が多くいますので、簡単には除籍謄本には繋がりません。そこのところは、「お問い合わせ」でお答えできることもあります。